2025年7月に始まったドラマ『こんばんは朝山家です(朝山家)』を観て、「あれ?これ前にも見たような…」と感じた人は多いかもしれません。
実はこの作品、同じ年の1月に放送された『それでも俺は妻としたい(それ妻)』と、設定や雰囲気がかなり似ているんです。
夫は脚本家、妻は感情むき出しで、息子もちょっとクセあり。
しかも、その息子役は2作とも同じ子役が演じています。
この“既視感”に、SNSでは「続編?」「そっくりすぎて混乱する」といった声が相次ぎました。
でも、これにはちゃんとした理由があります。
この記事では、『それ妻』と『朝山家』がなぜ似ているのか、その背景や違いをわかりやすく解説していきます。
それ妻と朝山家を比較!キャストや構成が似すぎ?
『それ妻』と『朝山家』は、両作品とも「3人家族の構成」がそっくりな点です。
どちらも、脚本家として働く夫・ちょっと感情的で厳しめな妻・こじらせ気味な息子という家族が中心に描かれています。
しかも、息子役には2作とも嶋田鉄太くんが出演しており、「あの子また出てる!」と驚いた視聴者も多いはず。
子どものセリフ回しや表情の癖まで似ていることで、「まるで同じ世界線のドラマ?」という印象を与えました。
セリフや口調、家庭内の雰囲気もそっくりで、ドラマファンの間では「これは確信犯的な一致では?」と話題になっています。
ここまで要素が重なれば、偶然ではなく“何か意図がある”と考えるのが自然ですよね。
脚本家・足立紳が2作とも担当!似てる理由とは?
『それ妻』と『朝山家』の2作が似ている最大の理由は、どちらも脚本家・足立紳(あだち しん)さんが手がけていることです。
『それ妻』では、自身の若かりし頃を反映したような売れない時代の苦悩を描き、
『朝山家』では脚本家として成功したあとの家庭のあり方をリアルに描いています。
つまりこの2作は、**脚本家の過去と現在を、それぞれドラマ化した“対になった作品”**と見ることもできるのです。
もちろん完全な自伝というわけではありませんが、「自分の体験や想いが反映されている」と足立さん自身が語っており、作品に一貫性があるのも納得です。
また、夫婦間のすれ違いや、子育てにおける父親の無力感など、どちらの作品にも共通したテーマが見られます。
これらが結果として、“2作連続で似た印象のドラマ”として受け止められる要因になっているのです。
それ妻は深夜ドラマ朝山家はプライム枠で違いが明確に?
『それ妻』と『朝山家』の2つの作品は似ている部分が多いものの、放送枠の違いから作風には明確な差もあります。
『それ妻』はテレビ大阪・BSテレ東の深夜枠で放送されたため、やや重めでリアル寄りの作風になっており、大人向けの空気感が漂っています。
一方、『朝山家』はテレビ朝日の日曜よる10時15分という全国放送のプライムタイム。
そのため、家族で楽しめるようにエンタメ性が加わり、コミカルな要素やテンポの良い演出が際立っています。
深夜枠では脚本家の内面や夫婦の葛藤を掘り下げ、プライム枠ではそれを“共感できるエピソード”として描き直している印象です。
同じテーマでも、放送枠やターゲット層によって、ここまで印象が変わるのもドラマの面白さと言えます。
それ妻と朝山家はどっちから観る?おすすめ視聴順は?
時系列順に『それ妻』→『朝山家』の順番で観るのがおすすめです。
『それ妻』は、売れない脚本家の苦悩や家族との衝突をリアルに描いており、物語としては“前日譚”のような位置づけ。
一方の『朝山家』は、ある程度成功した後の家族の姿を描いており、視点や課題のステージが変化しています。
この順番で観ることで、キャラクターの成長や価値観の変化をより深く理解でき、脚本家・足立紳さんが描きたかったものの本質に近づけるはずです。
もちろんどちらから観ても楽しめますが、「実はつながってる?」という視点で観ると、また違った味わい方ができると思われます。
まとめ
『それ妻』と『朝山家』がそっくりに見えるのは、脚本家・足立紳さんがどちらも手がけているから。
同じ人物の過去と現在をテーマにした2作品だからこそ、家族構成やセリフの空気感、使われる子役までが重なって見えるのです。
放送枠が違うことで雰囲気は異なりますが、どちらも家族のリアルや夫婦のすれ違いを丁寧に描いた良作。
“続編ではないけれど、確かに繋がっている”という絶妙な距離感が、多くの視聴者の心に刺さっているのかもしれません。
似ているけどまったく同じではない。
そんな2本のドラマ『それ妻』と『朝山家』を、ぜひセットで楽しんでみてください!
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